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軒天部分について(「軒天」と「鼻」(屋根まわり))

ここでは「軒天」と「鼻」についての説明をします。
屋根と外壁については一般の方でもわかりやすいと思いますので説明を省きます。
屋根・鼻・軒天・外壁の略図
上の図は屋根の断面図です。
青い部分が「鼻」
赤い部分が「軒天」
黒い部分が外壁と屋根

ただし、見える部分だけです。
内部の構造は下記に説明します。
軒天と鼻の仕上げは外壁と同じように拭きつけを施されていたり、
鼻の部分に金属板を使用し軒天は「けいカル板」に
ペンキ塗りや金属の板ートタンまたは亜鉛めっき鋼板を貼ってある場合
もあります。
以下に当社で施工した例で説明します。
軒天、ペンキが塗ってあります。
軒天は軽カル板(ケイ酸カルシウム板)5.5ミリを貼ってペンキが塗ってあります。
「鼻」は木ですがあとからトタン(亜鉛めっき鋼)板を巻いてあります。
軒天、ベニヤにペンキ。
これは古い施工で。
「鼻」「軒天」共にペンキ塗り、「軒天」はベニヤです。
フカフカになって落ちそうです。
この後、軒天の張替えを行いペンキで仕上げました。
軒天、ベニヤにペンキ。
これもベニヤ張りでペンキ仕上げの軒天です。
「鼻」はトタン(亜鉛めっき鋼)板で巻いてあります。

痛みがなければ直す必要もありません。
軒天が破れていたりすると修理の必要があります。
問題は2点あります。
1点目は、すでに「軒天」は破れかけておりますので
そのままにしておくと、風であおられ吹き飛び、
人に怪我を負わせる事や車や家等の物に当たり傷をつける、
壊す等です。
2点目の方が重要です。
「軒天」の一部でも破れていると風が当たったときに
屋根の内部まで風が入り込み、最悪の場合は屋根が吹き飛びます。
当然1点目と同じような被害の想定されしかも被害が甚大です。
また台風や嵐ですと雨が「やぶれた軒天」部分から入り
室内の天井から雨漏りということも考えられます。
「軒天」が破れて室内に雨漏りがする要因。

ここで「軒天」の材質について。
現在ではほとんどが「けいカル板」の5.5または6ミリを貼り、
ペンキで仕上げております。
しかし、たまに「ベニヤ」(厚さはマチマチ、3から5ミリ)を張り
ペンキで仕上げている家もあります。
この「ベニヤ」を貼った「軒天」もペンキで仕上げておりますので、
「けいカル板」で貼った物と区別が付きません。
しかし数年すると「ベニア」貼りはわかります。
「ベニヤ」の一部が浮いてきます。
ご存知のように「ベニヤ」は薄い板を張り合わせたのものです。
3ミリの「ベニヤ」でも3層くらいにはなっており、
接着剤で貼り合わせてあります。
風雨にさらされ接着剤が効かなくなり剥れてきます。
しかしすぐには剥れません、浮いている状態になります。
「けいカル板」について(これを書くため少し勉強しました)
正式名称「けい酸カルシウム板」不燃対応品です。
「けい酸カルシウム」を固めて板にしたものです。
普通は5.5または6ミリ厚の物を使用します。
「ベニヤ」のような張り合わせの構造ではなく、
単体ですと割れ易いですが剥れることはありません。
割れ易いと書いてあるので誤解が無いように、また説明します。
「けいカル板」の大きさは幅910ミリ・高さ1820ミリ・厚み5.5ミリです。
このまま持ったりするとたわみます、また割るのも簡単です。
「軒天」に取り付けるときは木枠に取り付けるので簡単には割れなくなります。
以下に「軒天」と「鼻」・外壁の取り付け部分の説明です。
略図、軒天の板は「鼻」にきってある溝に入っている。
「鼻」の部分には溝が切ってあり。
壁側には木を打ちつけている。
軒天のケイカル板は「鼻」の溝に入れて壁側は木に打ってある。
これが一般的です。
この軒天を交換する場合。
「鼻」にある溝は大概5ミリ程度で新しいケイカル板は入りません。
そこで下図。
略図、軒天板は「鼻」側にも外壁側にも木を打って止めます。
「鼻」の方にも木を打って軒天を止めます。
ケイカル板を止める骨組み
これが実際の骨組みです。
壁から「鼻」までの軒の出は約900ミリあります。
桟木の間隔は455ミリでした。
軒の出を考えると広すぎます。
元の桟木は痛みが殆どなかったので間に新しい木を入れることにしました。
軒天の骨組み
この骨組みにケイカル板を打っていきます。
軒天のケイカル板を打っているところ。
止める釘はステンレス製の軒天用の物です。
可能なところは釘打機を使います。


その他の実際の施工例。


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